レーザーダイレクトボンディング治療

レーザーダイレクトボンディング治療

レーザーダイレクトボンディングの優れている点は、エナメル質及び象牙質内にある水分を 蒸散させた状態で理想的な接着を得ることができるという点です。
例えば、濡れた面に接着剤を塗布しても、時間の経過とともに剥がれてしまいます。たとえどんなに良い接着剤を使ったとしても、これでは台無しですね。

接着材料の開発元は この水分の一切ない理想的な状態を作るために、本来湿度100パーセントで接着に向かない環境の口の中でも接着効果が得られるように、前処理剤として プライマーという商品を発売しています。

これは象牙質及びエナメル質内の小柱内に残った水分を有機溶剤によって浮かび上がらせ、そこにエアーをかけることによって強制的にその部分の水分を抜くという効果を期待して作られています。

ただこのシステムを用いても、接着に必要な細管内の乾燥が確実に得られる保証はありません。

ダイレクトボンディングで使用するND-YAGレーザーのプラズマレーザーシステムは、わずか 0.3秒と言う 短時間ではありますが、接着表面の温度を1500度まで上昇させて乾燥させることができます。

このためプラズマレーザーシステムで表面処理した歯は、その後一瞬水分がかかったようなことがあっても細管内部深くまで完全に乾燥しているため、水分が歯の接着面に取り込まれることがありません。その状態で メーカー推奨の条件で接着剤を用い、そこにドッグベストセメントを応用しダイレクトボンディングをしていけば、かなり理想的な環境で修復治療を行うことができます。





またエナメル質成分のことをハイドロキシアパタイトといいますが、人間の歯の成分のハイドロキシアパタイトは完全体のハイドロキシアパタイトではありません。実は内部に水の混入した、いわば不純物で内部構造が乱れたハイドロキシアパタイトだといえます。

ハイドロキシアパタイトは本来、すごくかたい構造物で、実験室レベルで破壊試験を行った場合でも、容易に破壊することができない理想的な物質です。我々の歯のハイドロキシアパタイトは不純物を取り込むことで、壊れやすいもろい構造になってしまっているのです。

実はプラズマレーザーシステムを用いると、この不純物の水分子を取り除くことができるのです。
(効果は表面のハイドロキシアパタイトの一部に限られます)

プラズマレーザーシステムを用いて表面処理を行うことで、ハイドロキシアパタイト内の不純物である水分子を蒸散させることにより、ハイドロキシアパタイトは再結晶化し、より純度の高いエナメル質表面に仕上げることができます。

虫歯に強い耐酸性を増したエナメル質の誕生です。

食生活による個人差はございますが、一般に耐酸性の効果は2年程度と言われています。それは酸性食品の摂取などで表面処理した層が溶けて無くなってしまうかもしれないからです。

「この歯はよく虫歯になるんだよね」なんて歯がございましたら、1本から施術可能です。


当院では、除菌システムを完備し「細菌数ゼロ」の歯科治療水で治療を行なっています。
定期的な第三者検査機関の細菌検査など、日々詳細な規則を順守し水質管理に努めています。
さらに、その治療水の残留塩素濃度(消毒効果)を常に10ppm以上に保ち、除菌しながら治療を同時に行なえる歯科治療を実施しています。(国の水道水基準値は0.1ppm以上)
詳細は、以下のページをご確認ください。
特定非営利活動法人POIC研究会