正しい歯磨き粉の選び方

 

 

 皆さんは日常で使用する歯磨き粉は何を基準に選んで購入していますか??
歯磨き粉には「 フッ素 」という虫歯を予防して、歯を強くしてくれる成分が入っています。
そのフッ素 は歯磨き粉によって入っている量が違い、年齢別で使用していいフッ素の量が決まっているんです。
虫歯になりやすい方は高濃度のフッ素の入った歯磨き粉を使用した方が予防効果が高いので歯医者さんなどで
フッ素のたくさん入った歯磨き粉を勧める歯医者さんもあります。

 

 ですが、過剰にフッ素を摂取すると「 フッ素中毒症 」になる可能性もあります。
主な中毒の症状として
・腹痛、嘔吐、下痢、進行すると痙攣
また「歯牙フッ素症(斑状歯)」といって、歯に白い染み、茶色い染みが生じます。

8歳以下のお子様への歯磨き粉選びは十分注意してください。

 

今回はそんなフッ素に注目をして当院でお勧めしている歯磨き粉を年齢別に紹介していきます。
フッ素の量(濃度)を表す単位を「 ppm 」といいます。

 

まず、6ヵ月~5歳のお子様には「500ppm」と表記してある歯磨き粉を使用してください。
当院でお勧めしている歯磨き粉は、chek up gel(バナナ)です。
こちらは「500ppm」で、虫歯になりやすいお子様はダブルブラッシングとして使用する事で
より効果を得ることができます。

6~14歳のお子様には「1000ppm」以下で表記してある歯磨き粉を使用してください。
当院でお勧めしている歯磨き粉は、check up kodomo(アップル・グレープ・ストロベリー)です。こちらは「950ppm」です。


check up gel(ピーチ、レモンティー、グレープ)は「950ppm」で、虫歯になりやすいお子様は
check up kodomo歯磨き粉と一緒に使用していただくとより効果的です。

 

15歳以上の方(成人、老人)は「1500ppm」以下で表記してある歯磨き粉を使用してください。
当院ではジェルコートF950ppm」をお勧めしています。
研磨剤無配合で泡立ちが少なく、時間をかけて歯を磨く事ができます。

 

 

現在、「500ppm」未満のフッ素配合の歯磨き粉では、虫歯予防の有効性が明らかにされていません。

ドラッグストアなどで売っている、クリニカ、GUM、シュミテクトなど「1500ppm」以下でフッ素高濃度
表記してある歯磨き粉は予防効果が高い歯磨き粉です。
ですが、フッ素高濃度ですので小さいお子様がいるご家庭での使用時は、誤飲によるフッ素中毒症を避けるため
手に届かない場所に保管しておくと安全でしょう。

 

今までフッ素の濃度「ppm」に目を向けていなかった方はぜひフッ素の濃度に注目して歯磨き粉を選んでみてください。
当院では患者様の口の中に合わせた歯磨き粉選びをさせていただいておりますので、ご来院の際分からない事があれば
何でもお聞きください。